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「漱石枕流」
自分の失敗を認めず屁理屈を並べる頑固さ、負け惜しみの強いことを表すこの故事から、夏目漱石は自分のペンネームを決定したという。
わたしも彼と同じく頑固者、
恥ずかしいけど、頭の中では自分にとって都合のいい言い訳ばかり並べてる
そんなわたしはやってけるかな。
漱石はというもの、
当時のロンドンの冷たい風に当てられ、
より卑屈に、そしてイギリスに対する過大評価は仇となり彼をひとり孤独と焦燥の中に閉じ込めた。
まあ、時代が時代だったんだとおもう。サイード批判の『大英帝国のオリエンタリズム』には、帝国主義の最盛期ですらイギリスでは東洋への敬意が示されたなんてあるけど、本当のところは分かるはずもなく
自分の順応さと寛容を信じるしかない。
しかも、自分が抱いてる不安はきっと、
現地での処遇云々ではなくて
長い道のりのなか自分がやっと辿り着いたスタート地点
ほんとうに間に合ったのか、もっと上があったんじゃないか
あるのかということだと思う
あまりにも陳腐
調べたり検索する気にもならない
もうここまで来たら、経験を押し通してただ自分を認め前を向くのみなのかもしれない
そんな風に一度、すこし、開き直っちゃえば
すごく心が軽いかんじ
なんだかんだ言って、「スーパーポジティブ」っていうフレーズ、必死に自分のモットーにしようとしてる現在進行なんだったわ
明日ロンドンに発つ。
日本では、すぐに梅雨が明けるらしい