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Lewes
ルイス
イースト・サセックス州の首都だとは思えない、小さくてこじんまりした街。
ヴィンテージ品を集めたアンティークショップが目抜き通りに立ち並び、毎週末教会の中で行われている蚤の市には小さい街に溢れんばかりの数千人のバイヤーが世界中から訪れる場所
西アフリカ・中南米・インドを中心とした南アジア地域、一体何処から仕入れてきたんだろうなんて思うインテリアや置物に人々は惹きつけられる様を見ながら、
わたしは血眼で、小さな薬局でもコンビニでも、フラッと立ち寄れることができる生活に必要なものを買うお店をチェックしていた
わたしがルイスに来たのは、次に住む家の内見のため。
今住んでいる場所から一駅先、7分電車に揺られ着くことができるこの街ルイスにわたしは9月に引越しをする。
内見といってもほぼほぼ気持ちは固まっていたから、大家さんと初めて会い、ラブリーなお犬とやや緊張ぎみのおネコに挨拶して地下から3階まであるお家を案内してもらった。
本当に美しい街。
基本的に家は古い建物をそのまま使いながら工事を重ねていくように、イギリスには全体的に古いものを大切にする、自分たちの歴史と文化に誇りを持ちながら保っていくことを大切にする感覚がある
Brighton中心部も今や商業施設も立ち並ぶような都会だけど、ところどころに独特な生い立ちと歴史を感じられる場所を沢山残している。
それが特にルイスには強い。
"Bloody Mary”として恐れられたメアリー1世の統治時代、彼女が国教をカトリックに変えたことでルイスに多く住んでいたプロテスタント信者たちが火刑に処された。
次に彼らが日の目を見るのには次のエリザベス1世の時代を待つ必要があったけど、だからこそルイスの街にはプロテスタントの誇りと失いたくない思いを強く感じられ、宗教的で中世の時代が色濃く残った雰囲気を感じられる
事情は違うけれど、国家が個人の信仰の自由を奪い、多くの命まで奪ったかつて禁教令を思い出した。今でも、長崎県はクリスチャンの割合が日本でも2番目に多い場所だ
9月にここに越してくる
でも、その前にはやることが沢山あったんだ
ここの天気はくるくる変わる。
雨の予報が出てる日に雨が降ったことはなく、さんさんと晴れた空は突然、太陽を隠さないままに大雨を晴らすことがある。
気候にも、大学にも疲れ切ってしまった身体にはPrestatのチョコレートと紅茶と、そして充分な睡眠時間が必要だよねと自分に言い聞かせながら、ゴロゴロ
そんなスペシャル濃厚タイムは私には不可欠